思考の集積所

【工事中】動物は人間のように言語を喋れるの?という疑問についてまとめました。

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まずは人間の言語の特質する部分を紹介します。

それは二重分節性です。

 

二重分節性とは

有限の意味のない音の塊である「音素」

例.「p」とか「a」とか「l」(英語の場合は20母音+24子音=44音素)

から

無限に意味のある最小単位形態素

例.「apple(名詞)」とか「walk(動詞)」

が自ら生成できる人間の言語の特質です。

 

二重分節性の二重は意味のない部分(音素)と意味のある部分(形態素)の二重構造のことで二重分節性とはその2つに分節する性質です。

 

この二重分節性をもたない動物は言語を用いるとき

本能によって獲得された有限の意味のある音の塊しか発することができず、ニワトリが「コケコッコー」と鳴く時は必ずなわばりを主張する意味しか持ちません。

音と意味が一対一に対応しています。

なので、ニワトリは「コッコーコケ」と変わった鳴き声で鳴いてそれに新しく「ひよこ」と意味をつけて情報を発信することはありません。

しかし、二重分節性をもつ人間は「lepa」という意味のない音から 「apple」や「pea」や「lap」などの変わった発声でそれらに意味をつけて情報を発信します。

 

人間は音素(音声シグナル=英語の場合は20母音+24子音=44音素)がたくさん使えるようになったおかげでそれを組み合わせて複雑な情報伝達(二重分節性)が可能になりました。これはFOXP2という口と喉の運動の遺伝子に関連しています。