メイクについての科学
顔の魅力の構成要素
1.平均性、黄金率
2.幼児性
3.女性性
これらをメイクにより強調することで魅力が上昇することがわかっている。
(蛭川・山口,1993; 伊師・行場・蒲池・向田・赤松,2001a; 伊師・行 場・蒲池・向田・赤松,2001b)
顔認識の際に用いられる重要な情報
1.目・鼻・口の一つ一つのパーツよりもパーツ配置
2.他の顔との類似性
が重要であると指摘されている
(遠藤, 1993)
日本人の平均顔縦横比は
横幅(生え際から生え際)1に対して顔高(生え際から顎まで)1.35
下図は横軸を性別軸、縦軸を成熟軸としたパーツ配置比率と印象の関係である
顔の成熟性の特徴について
幼児性の特徴
広い額,大きな目,小さな鼻,小さな口,小さな顎,目と目の間隔の広さ
(Cunning- ham, 1986; 大坊,2001)。
この特徴は成熟とともに変化し,主に顔の下半分が大きく(長く)なっていくという方向性を持っている
(原島・馬場, 1996; 越智,2013)。
顔の性別特徴について
女性の顔の特徴は,男性よりも,
小さな鼻,平らな額,大きな目,両目の間隔の広さ,まつ毛は長く太い,細い眉,薄い眉,眉 と目の距離の広さ,頬骨高(見える),輪郭が細い, 曲線的で膨らんだ唇,小さな顔の下部などである
(Cunningham, 1986; 大坊,2001; 原島・馬場,1996; 蛭 川,1993; 宮 永,2009; 西 田,2007; 山 口,2010; Zebrowitz, 1999)。
男性の顔特徴は,
下顎が肥大,鼻や頬骨が高くなり,彫が深く,眉筋の隆起に伴い, 相対的に目が細くなると言われている。
(高橋,2011)